Familiar Flowers 2

身近で咲く花たち。

オオバヤシャブシ Alnus sieboldiana

花の写真

福島県和歌山県の太平洋沿岸地域に分布するカバノキ科の落葉小高木。

空気中の窒素固定能力があり、緑化や護岸等の目的で植えられることもあります。

また時折庭木などでも見かけます。写真のものは公園の植栽。

 

全体的な様子

3月後半~4月が花期。

ハンノキと同属仲間でよく似ています。

 

雄花花序の付き方

ハンノキよりも見るからに太い雄花花序を前年枝に1個ずつ互生します。

 

雄花花序の長さ

雄花花序の長さは5cm程度。

 

雄花花序の基部の様子

ハンノキと違い雄花花序に柄がほとんどありません。

 

雄花の様子1

雄花の様子2

風媒花。すでに花粉は飛んでしまったあとのようです。

ひとつ一つの花の構造まではこうしてみても確認できません。

一応、一つの苞(うろこ状のもの)には、4枚程度の小苞と花が3個ずつあり、一つの花は4裂した萼と4本の雄しべを持っているらしいのですが。

 

雌花花序のつく位置

雌花花序は雄花花序より上(先)に2個程度上向きにつく。

 

雌花花序の様子1

雌花花序の様子2

雌花は苞ごとに2個ずつで、それぞれ花柱が2岐した雌しべが1つ。

といってもやはり、どの雌しべと苞が対応しているのか分かりづらいので、なるほどと理解するのは難しいのですが。

 

雌花花序の柄

雌花花序には花序柄があり、細毛が密。

 

雌花花序の長さ

雌花花序の長さは2cmほど。

 

枝の様子1

枝の様子2

枝の様子。円形~楕円形の皮目が多い。

 

樹皮

幹の古い樹皮は粗く剥離している。

 

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