ウメ Prunus mume
古くから観賞用、食用・薬用に栽培されてきたバラ科の樹木。
実梅、花梅ともに園芸品種は多数で、品種により花色、花弁数、若い枝の色、毛の具合葉の様子などには変化があります。ここに載せているものは一般的な実梅の一種。
暦の上で春を迎える2月に、葉に先だって花を咲かます。
花弁は5枚で先は丸い。
雄しべは花弁より突き出すように長くよく目立つ。
中央に黄色味を帯びた雌しべの花柱が1本ある。(複数の場合もあるらしい?)
花柄はごく短い。
萼片は5。赤味を帯びています。少々微毛があるように見えます。
花は短枝に咲く。
若い枝は緑色から後に、赤褐色になる。
幹などの古い部分は灰~暗褐色となり、不規則にひび割れる。
(2018年6月下旬、葉の様子、以下4枚)
形状は主に倒卵形~楕円形で葉先はやや尾状に伸びる。
葉縁は細かい鋸歯がある。
この写真でははっきり見えませんが、葉表は有毛。
葉裏も有毛で、主脈や脈腋付近ではやや長い毛が目立つ。
葉柄も有毛。上部に溝があり、赤味が強い。
(2015年4月下旬、若い果実の様子、以下2枚)
(2019年5月下旬)
表面には軟毛が多い。
(2018年6月下旬)
熟して落下した果実。桃のような香りがします。
自家不和合性があり、1本だけでは結実しにくい。(品種によっては結実するものもあるらしい。)
種子から育てて今年(2020)初めて花を咲かせた梅。
何年かかったか覚えていませんが、7,8年はかかっているかも。
隣りに写っているようにまだ開花していない鉢もあります。