Familiar Flowers 2

身近で咲く花たち。

フチベニベンケイ(カネノナルキ) Crassula ovata

全体像

ベンケイソウ科クラッスラ属の多肉植物

一般にカネノナルキ(金のなる木)として知られます。

カネノナルキというのは日本だけの流通名かと思っていましたが、調べてみると海外でも money plant や money tree と呼ばれているようでした。

由来は、ちょっと強引な気がしますが、葉の形をコインに見立てたもの。

和名の方は、葉の縁が赤く染まっていることからフチベニベンケイ。

詳細はわかりませんが、園芸品種もいくつかあるようです。

 

花の写真

管理状況によって必ずでもないようですが、冬になると薄紅色~白色の花を咲かせます。

 

花の様子1

花の様子2

花弁は5枚が多いですが、そこそこの割合で4枚の花も見かけます。

雄しべ雌しべともに花弁と同数。

 

花の大きさ

花径は1.5cm~2.0cmといったところ。

花弁はだんだんと強く反りかえります。

 

咲き始めの花の様子

咲き始めの花。

雌しべは柱頭が互いにくっつくように閉じています。

葯は花色と同じ色。花弁は咲き始めの方がやや色が濃いめ。

 

密の様子

花弁の基部に蜜出ています。

 

萼の様子1 蕾

萼の様子2

萼片は合着し、合間が膜状。ほぼ五角形。

 

花序の様子

花序は集散花序。

 

葉の様子

葉は楕円形、多肉質。

短い葉柄部を入れてだいたい2.5~5.0cm程度。

 

葉の基部

葉の付き方は対生。

葉縁は和名の由来通り、赤味を帯びていることが多い。

環境によっては葉が全体に黄葉するようです。

 

若い枝の様子

成長中の若い枝は緑色をしていますが、段々に茶色くなります。

 

古い枝の様子

枝や幹は太くなり、表面は茶色く木質状になりますが、完全な木質化でなくあくまで多肉質とのこと。

 

節から出た根の様子

節からは根が出ています。

挿し木で簡単に増やせます。

 

地際の様子

写真のもので地際の幹の直径は5cmほど。どっしりとした低木のように育ちます。