フチベニベンケイ(カネノナルキ) Crassula ovata
ベンケイソウ科クラッスラ属の多肉植物。
一般にカネノナルキ(金のなる木)として知られます。
カネノナルキというのは日本だけの流通名かと思っていましたが、調べてみると海外でも money plant や money tree と呼ばれているようでした。
由来は、ちょっと強引な気がしますが、葉の形をコインに見立てたもの。
和名の方は、葉の縁が赤く染まっていることからフチベニベンケイ。
詳細はわかりませんが、園芸品種もいくつかあるようです。
管理状況によって必ずでもないようですが、冬になると薄紅色~白色の花を咲かせます。
花弁は5枚が多いですが、そこそこの割合で4枚の花も見かけます。
雄しべ雌しべともに花弁と同数。
花径は1.5cm~2.0cmといったところ。
花弁はだんだんと強く反りかえります。
咲き始めの花。
雌しべは柱頭が互いにくっつくように閉じています。
葯は花色と同じ色。花弁は咲き始めの方がやや色が濃いめ。
花弁の基部に蜜出ています。
萼片は合着し、合間が膜状。ほぼ五角形。
花序は集散花序。
葉は楕円形、多肉質。
短い葉柄部を入れてだいたい2.5~5.0cm程度。
葉の付き方は対生。
葉縁は和名の由来通り、赤味を帯びていることが多い。
環境によっては葉が全体に黄葉するようです。
成長中の若い枝は緑色をしていますが、段々に茶色くなります。
枝や幹は太くなり、表面は茶色く木質状になりますが、完全な木質化でなくあくまで多肉質とのこと。
節からは根が出ています。
挿し木で簡単に増やせます。
写真のもので地際の幹の直径は5cmほど。どっしりとした低木のように育ちます。