ミセバヤ Hylotelephium sieboldii
(2015年10月下旬の花)
古くから鉢植えなどで栽培されてきたベンケイソウ科の多肉植物。
斑入りなどの園芸品種もいくつかあります。
茎は下垂し、10月下旬~11月にかけて茎頂に花を咲かせます。
もっと優雅に茎が伸びて欲しいところですが(30cmほどにもなるらしい。)、これまで長いこと育てているものの、残念ながらそういった姿になってくれたことがありません。なにか伸ばすコツがあるのだろうか。
(2017年3月上旬、以下2枚)
花後に散上部は枯れますが、耐寒性があり、春にはまた芽吹く。
(2015年9月上旬)
蕾の様子。
花弁は紅紫色で5枚(時折4枚のものも見られる)、雄しべは10本、雌しべは5つ。
写真内にもみられますが、花弁4枚のものは雄しべ8、雌しべ4。
小花の径は9mmくらい。
萼は裂片は三角状の卵形で、5つ。
花序は散房状で花数が疎らな場合もありますが、多くなると半球形や球形になります。
小花柄などの基部には多肉質の小苞がつく。
葉は多肉質。花序のすぐ下と地際のものを除いて3輪生。
葉は、円状扇形で先が丸い。縁には歯牙状の目立たない鋸歯がある。
葉色は粉白を帯びた緑白色。生育状態や寒風によって紅葉しやすい。
変種には富山で見られるエッチュウミセバヤ ( var. ettyuense )があり(変種でなく種として H. ettyuense とされることもある)、そちらは葉が対生することが多く、卵円形。
葉の幅は大きめのものを測り1.8cmくらいでした。
茎など全体に無毛。
茎は根茎から叢生します。