オキザリス ボーウィー(ハナカタバミ) Oxalis bowiei
(2016年10月下旬)
10月~11月くらいがピーク。
耐寒性はあまり強くないらしいので、霜が降りる頃には室内に取り込んでいますが、身近でもそれほど霜が降りないところでは庭植えされている様子も見かけます。
花弁は5枚。色は鮮やなピンクで、中心部は淡い黄緑色~黄色。
花径は4cmくらいと大きいことから、ハナカタバミという和名もあるようです。
ちなみに、ボーウィー bowiei というのはイギリスの植物学者の名前から。
長短それぞれ5本ずつ計10本の雄しべがあります。
短い雄しべの葯よりもさらに奥の方に黄緑色をした丸いものが2つほど見えていますが、雌しべの柱頭と思われます。(おそらく花柱の数は5本)
萼片は5枚。披針形で、腺毛が多い。
腺毛は萼片だけでなく全体的に生えていて、触っているとややべたつきます。
小花柄やその基部にある小苞などにも腺毛が見られる。
花柄の腺毛の様子。
葉は3小葉。
秋に、花が咲くより少し前に出てきます。
夏の間は、地上部は枯れてなくなります。
小葉の基部。ほとんど柄はない。やはり腺毛が見られます。
葉表の様子。
葉裏の様子。両面とも短い腺毛がたくさん生えています。
葉柄の様子。
地際の様子。
地下には塊茎があり、よく増えます。
暖地では野生化も見られるという情報もありますが、結実している様子はなく、人為的に持ち込まれたものだろうと思います。
一応、果実に関して検索してみると、「果実は円柱状の蒴果」という情報が出てくるのですが、画像検索してみても確認できませんでした。