シシトウ Capsicum annuum
夏から秋にかけて収穫されるナス科の野菜、シシトウの花。
トウガラシやピーマン、あるいは観賞用のトウガラシ類なども学名的には Capsicum annuum となり、5つのグループに分けらているようです。そのうちシシトウやピーマンは Grossum group 。 Grossum は「大きい」などといった意味合い。( var. grossum とされることもある。)
(こちらはピーマンの花)
ということで、花の様子もよく似ています。ピーマンの方が果実が大きく、花などもやや大きめ。他には品種による差はわかりませんが、この写真の花で比べる限り、葯の色も少し違っていました。
(シシトウの花に戻ります)
花冠は下向きに咲く。
花冠裂片の数は花によりまちまちで5つのものから写真のように多いものもある。
花冠内側に雄しべが5本付く。葯は暗紫色。
雌しべの柱頭は浅く3裂。子房は緑。
萼はほぼ五角形状ですが、頂点数は5つより多いものも多く、正確に五角形でもない。
花冠外側無毛。萼は僅かに毛が見られるものもある。早い段階では毛があるということかも。
花径は1.5cmくらい。
葉身は印象より薄くはなく、形状は披針形~楕円形で葉柄に翼状に流れる。
両面ともにほぼ無毛。
若い茎は断面が四角。
また、若い茎には毛が散生していました。特に節の所に多い
やがて古い茎は木質化しています。
果実の様子。
ナス科の他の植物によく見られる一般的な液果とは違い、果実内部(内果皮)が発達せず中は空洞になる。