Familiar Flowers 2

身近で咲く花たち。

シシトウ Capsicum annuum

花の写真

夏から秋にかけて収穫されるナス科の野菜、シシトウの花。

トウガラシやピーマン、あるいは観賞用のトウガラシ類なども学名的には Capsicum annuum となり、5つのグループに分けらているようです。そのうちシシトウやピーマンは Grossum group 。 Grossum  は「大きい」などといった意味合い。( var. grossum  とされることもある。)

 

ピーマンの花

(こちらはピーマンの花)

ということで、花の様子もよく似ています。ピーマンの方が果実が大きく、花などもやや大きめ。他には品種による差はわかりませんが、この写真の花で比べる限り、葯の色も少し違っていました。

 

花の様子 横アングル

(シシトウの花に戻ります)

花冠は下向きに咲く。

 

花冠裂片が多い花

花冠裂片の数は花によりまちまちで5つのものから写真のように多いものもある。

 

花の様子1

花の様子2

花冠内側に雄しべが5本付く。葯は暗紫色。

雌しべの柱頭は浅く3裂。子房は緑。

 萼の様子

萼はほぼ五角形状ですが、頂点数は5つより多いものも多く、正確に五角形でもない。

 

花冠外側 萼の様子

花冠外側無毛。萼は僅かに毛が見られるものもある。早い段階では毛があるということかも。

 

花の大きさ

花径は1.5cmくらい。

 

葉の様子 全体的

葉の様子

葉身は印象より薄くはなく、形状は披針形~楕円形で葉柄に翼状に流れる。

 

葉表

葉裏

両面ともにほぼ無毛。

 若い茎1

若い茎は断面が四角。

 

若い茎2

また、若い茎には毛が散生していました。特に節の所に多い

 

木質化してきた茎

地際の様子

やがて古い茎は木質化しています。

 

果実

果実の様子。

ナス科の他の植物によく見られる一般的な液果とは違い、果実内部(内果皮)が発達せず中は空洞になる。