Familiar Flowers 2

身近で咲く花たち。

ユウゼンギク Symphyotrichum novi-belgii

花の写真1

英名ではニューヨークアスターとも呼ばれるキク科の園芸植物。

アメリカ原産で、園芸品種は多数。

宿根草で特に手は掛からず毎年花を咲かせます。

 

花の写真2

ユウゼンギクという和名の由来は、鮮やかな花色から友禅染にちなんだともいわれているようですが、確かなことは不明。日本へは明治時代にきたようですが、商品名としていい感じに付けられ広がった名前ということもあるのかも?

 

頭花の様子1

花色は写真のような紫色の他に、薄紫色のものやピンク色をしたものなど。

また、舌状花も写真のものは幅の細いものが2,3列に並んでいますが、1列のものや幅が広いものなどもある。

 

頭花の様子2

筒状花の様子

筒状花の裂片は5つで、平開はしていない。

どの園芸品種でもそうであるのかまでは分かりません。

 

頭花の大きさ

頭花の径は3.5cmくらい。

咲き始めはもう少し小さい。

 

総苞の様子

総苞 頭花の柄の様子

総苞片は多数で、頭花の柄につく小片も密で境界線が分かりづらい。

 

葉の様子

葉身はやや厚みがあり、倒披針形~長楕円形、葉柄にかけて翼になっています。

 

葉の縁の様子

葉縁には目立たない低い鋸歯がある。

 

葉表の様子

葉表は写真でよく見ると何かあるようですが、感触は滑らかで見た目には無毛。

 

葉裏の様子

葉裏も同じような感じ。

葉の縁がわずかに裏に巻いているようで、よく見ると鋸歯とは別になにか小さな突起状のものが並んでいるようにも見えます。

 

葉の基部の様子

葉の基部は茎を抱いています。

 

茎の様子

茎もほぼ無毛といっていい様子ですが、よく見ればなにかはあるように見えます。

 

花後の綿毛姿

花後の様子。冠毛が褐色を帯びた綿毛姿になります。

道端などに野生化しているという話も見かけますが、身近にはそうした場所で見かけたことはありません。

庭においては、植えた覚えのない場所に育っていることもあります。ただし、それが種子で増えたものなのか地下茎で増えた、或いは、土を移動したときに根も運ばれて増えたものかは不明。

 

果実と冠毛の様子

果実(痩果)は1mm強程度。冠毛は約6mm。