Familiar Flowers 2

身近で咲く花たち。

カノコユリ Lilium speciosum

花の写真

(2016年8月中旬)

九州・四国などに自生もあるようですが、それ以外では観賞用に園芸栽培されます。

 

花の様子1

茎頂に花序が出て、オニユリのように花は俯き咲きます。

 

花の様子2

花被片は6枚、強く反り返り、薄紅色に濃い色の斑点があり、鹿の子模様を連想させることが名前の由来。

 

花被の斑点

斑点は突起状になっていて、内側の方では毛状に伸びている。

 

花被片

内花被片に比べ、外花被片の方が細めで、縁の波打ち具合も大きめ。

 

葯の様子

葯の様子。雄しべは6本。

 

柱頭の様子

柱頭の様子。

 

子房の様子

子房の様子。淡い緑色で6稜ある。

 

小花柄

小花柄の途中に小片が1枚。

 

小花柄基部

小花柄基部には茎に付く葉より小さめの葉がある。

 

葉の様子

葉は披針形で、螺旋状に互生する。

目立って見える平行脈の数が、オリエンタルハイブリッドリリーやヤマユリより多い。

 

若い株の葉

生育具合によってはらせん状にならず、平面的で2列互生。

こちらは特に平行脈が多く見えない。成長具合により差がある?

 

葉柄

ごく短い葉柄がある。

茎はやや赤味を帯び、まだら模様がある。

 

葉表

葉裏

両面ともほぼ無毛ですが、よく見ると完全な無毛ではない。

 

芽出し1

(2017年4月下旬、芽出しの様子、以下2枚)

 

芽出し2

結実しなかった果実

自家不和合性があるのか、自宅栽培のものでは結実したことがありません。

(10年以上かかって自然分球で現在2,3株になっていますが、もともと1株しか植えていない)

 

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