ストレプトカーパス Streptocarpus x hybridus
イワタバコ科のストレプトカーパス属のハイブリッド園芸植物。
耐寒性がないので鉢植えで栽培されます。園芸品種は多数。
葉、花茎ともに根生します。
有茎種のストレプトカーパス サクソルム( S. saxorum )の園芸品種もよく栽培されます。
花冠は漏斗状で、先は5裂(上2下3)。
花色は白色やピンク系、紫系など園芸品種により様々。
花冠内部が奥の方までよく見えます。
雄しべは2本で、葯は向き合いくっついている不思議な構造。花糸上部には腺毛もあります。
雌しべの柱頭は唇のように2裂しています。
花冠の喉部奥には白い短毛が密生。奥に見えるのは子房。
花が終わり花冠が抜け落ちた様子。
白い部分までが花柱で、茶色を帯びた部分からが子房と思います。全体に腺毛や短毛が密。
花冠の筒部にも腺毛が多く、少しべた付きがあります。
花の大きさは園芸品種により違いますが、写真のものでは正面からの幅は8cmくらい、長さは7cmくらい。
萼裂片は5枚。開出する毛があります。
萼にはあまりないように見えますが、花柄や花茎には開出毛に短い腺毛が混じっています。
花序の花数は1~3個でした。
花茎の様子。短い腺毛とやや長い開出毛がある。
葉は長いものでは30cmほど。
葉脈が窪み皺になり、厚ぼったい質感。
葉は波打ち、縁には歯牙があります。
両面とも毛が多い。
葉柄があります。
果実は細長い蒴果で、捻じれています。先端に花柱や柱頭も残っている。
果実の長さは、柱頭、花柱までいれて7cm弱。
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