シルバープリベット(コミノネズミモチ) Ligustrum sinense 'Variegatum'
庭木として植えられるモクセイ科の樹木で、コミノネズミモチの斑入りの園芸品種。
冬場は斑入りの葉があり常緑樹と思っていましたが、Ligustrum sinense の解説では、落葉樹とされていました。気温がより低い地域では落葉するということなのか、園芸品種だからという理由なのかわかりませんが、少なくとも自宅では常緑です。
樹高は刈り込んでしまっているので大きくなりませんが、コミノネズミモチとしては2~7mほどの小高木のようです。
(2017年6月上旬)一昨年の様子。
この年、訳あって花後に強い刈り込みをした影響で昨年は花はありませんでしたが、今年は少し咲きました。
6月上旬ごろ、当年枝の先に円錐花序を付けます。
花序の長さは写真のもので13cmでした。
花冠は4裂し平開。
雄しべの葯は紅紫色で花冠より長く飛び出ていて目立ちます。
雌しべも花冠より長く出ていますが、雄しべよりは短い。
萼筒は先が浅く4裂。
花径は8mmくらい、花の長さは3mm程度。萼筒の長さは約2mm。
花序の軸や小花柄などには開出した毛がある。
若い葉の様子。
斑入りの園芸品種ではりますが、この時期の若い葉に斑はありません。
(2016年10月下旬)葉が斑入りの時期の様子。
葉が斑入りになるのは秋くらいからだったかと思いますが、正確に覚えてません。
(2017年3月中旬)早春の様子。
現在(6月)、若い葉を掻き分けて奥の方にわずかに残っていた斑入りの葉。
若い葉は両面とも有毛。
葉は対生し、葉柄は短い。若い枝には毛があります。
徒長した若い枝の葉。長さは4.5cmほど。だいたいは3~4cmといった感じ。
(2017年3月中旬、以下3枚)早春の葉の様子。
はっきり写した画像がありませんが、無毛になっていると思います。
葉の縁に何かありますが、虫えいのようなもの?
枝の毛は落ちていない。
果実に関しては、あえて花を残したままにしてみたことがありますが、確認できませんでした。
コミノネズミモチというように、ネズミモチのような黒っぽい果実が出来るようですが、シルバープリベットに関しては園芸品種なので、出来ない、或いは出来にくいということもあり得るのかもしれませんが、はっきりとしたことは分かりません。
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