Familiar Flowers 2

身近で咲く花たち。

ラナンキュラス ゴールドコイン Ranunculus repens var. flore-pleno

花の写真1

地面を這い広がりグランドカバーなどに利用されるキンポウゲ科の植物。

日本では一般的に、ヨーロッパで改良されたハイキンポウゲの園芸品種として、ゴールドコイン 'Gold Coin' と呼ばれていますが、不思議なことに海外サイトで 'Gold Coin' という表記はほぼ見つかりません。

いろいろ調べていると、ゴールドコインというのはただの流通名であるとしている情報もあり、個人的にもそう思えてきたので、タイトルの学名は The plant list を参考に ハイキンポウゲの変種 var. flore-pleno とすることにしました。(調べたついでですが、RHS では Ranunculus repens var. pleniflorus )

園芸的に八重のゴールドコインに対し、一重咲きのものはゴールドカップと呼ばれますが、もし 'Gold Cup' というのが園芸品種として登録があるとすれば、ハイキンポウゲとどこが違うのだろうと気になっていたのですが、流通名と考えるなら、その点でも辻褄が合いそうです。

 

花の様子

雄しべや雌しべなどはない八重咲き。

 

花後の様子

なので、花後の結実もありません。

 

花の大きさ

花径は、1.0~1.5cm程度。

 

萼片

時間が経過した花は萼片がない

咲き始めの花には萼片があるようですが、比較的早落なのか、開花から時間が経過した花にはないようです。

 

花序の基部

花序の基部の葉。

 

茎葉

茎途中の葉。

花を咲かせている茎は、基本的に斜上または直立していますが、時に倒伏していることもあります。

 

匍匐茎

節から発根している様子

匍匐茎の節の葉腋から花を咲かせる茎が上に伸びますが、節の下面からは発根、やがて子株となります。

匍匐茎や上に伸びる茎には開出毛がある。

 

葉の様子1

葉の様子2

茎の途中や匍匐茎につく葉は3出複葉で、頂小葉は3中裂、側小葉は2~3浅中裂。縁は欠刻状の不規則な鋸歯があり、大きな葉では小葉に短い柄があります。

 

葉表1

葉表2

葉裏

両面とも有毛。

葉柄には茎と同じように開出毛がありました。