ラナンキュラス ゴールドコイン Ranunculus repens var. flore-pleno
地面を這い広がりグランドカバーなどに利用されるキンポウゲ科の植物。
日本では一般的に、ヨーロッパで改良されたハイキンポウゲの園芸品種として、ゴールドコイン 'Gold Coin' と呼ばれていますが、不思議なことに海外サイトで 'Gold Coin' という表記はほぼ見つかりません。
いろいろ調べていると、ゴールドコインというのはただの流通名であるとしている情報もあり、個人的にもそう思えてきたので、タイトルの学名は The plant list を参考に ハイキンポウゲの変種 var. flore-pleno とすることにしました。(調べたついでですが、RHS では Ranunculus repens var. pleniflorus )
園芸的に八重のゴールドコインに対し、一重咲きのものはゴールドカップと呼ばれますが、もし 'Gold Cup' というのが園芸品種として登録があるとすれば、ハイキンポウゲとどこが違うのだろうと気になっていたのですが、流通名と考えるなら、その点でも辻褄が合いそうです。
雄しべや雌しべなどはない八重咲き。
なので、花後の結実もありません。
花径は、1.0~1.5cm程度。
咲き始めの花には萼片があるようですが、比較的早落なのか、開花から時間が経過した花にはないようです。
花序の基部の葉。
茎途中の葉。
花を咲かせている茎は、基本的に斜上または直立していますが、時に倒伏していることもあります。
匍匐茎の節の葉腋から花を咲かせる茎が上に伸びますが、節の下面からは発根、やがて子株となります。
匍匐茎や上に伸びる茎には開出毛がある。
茎の途中や匍匐茎につく葉は3出複葉で、頂小葉は3中裂、側小葉は2~3浅中裂。縁は欠刻状の不規則な鋸歯があり、大きな葉では小葉に短い柄があります。
両面とも有毛。
葉柄には茎と同じように開出毛がありました。