セッコク Dendrobium moniliforme
樹木に張り付いて育つ着生ランの一種。
自生の野生種には出会ったことはありませんが、分布的には日本の他、中国や朝鮮半島で、北限は宮城県あたりだそうです。
水苔などを用いた鉢植え栽培のほか、庭木へ着生させたりして栽培されます。
写真のものは '友白髪' という園芸品種。
以前、水苔で鉢植えにしていた頃はそこそこ花が咲く程度でしたが、植木に着生させて見たところ見違えるように元気になり、株も大きくなり花数も年々増えています。
花がらも高芽も摘まずで、まったく手も掛かりません。
花被片は内外3枚ずつの計6枚で、基本的なランの仲間の形状。
距は太く短い。
花の大きさは、横に測って、約3.5cm。
一つの花芽に1~3個の花が咲いています。
花は葉が落ちているバルブ(偽鱗茎)の節で、花を付けたバルブは再び花や葉をつけることはなく、萎れていきます。
花を咲かせていないバルブ。
葉は2~4枚ほど付けています。
葉は線状披針形で先は丸い。表面は艶やか。
斑入りの葉。
着生している根の様子。
(株元付近にあるのは取り除ききれなかった乾いた水苔。)
☆関連記事リンク☆