ミツデカエデ Acer cissifolium
ムクロジ科の落葉高木。
カエデ属ですが、葉が3出複葉になるので一般的なイメージのカエデとはちょっと違った雰囲気。
葉の様子でいうとカエデ属ではメグスリノキやトネリコバノカエデ(ネグンドカエデ)などとは似た感じがあります。
山地の谷あいに自生するそうですが、庭木や公園樹としても植えられています。写真のものも公園の植栽。
雌雄異株で写真のものは雄花を付けた雄株。花序は葉の展開後。葉色に紛れてしまい意外と目立たない。
黄色をした花弁は4枚あり、線形でやや先の方が幅がある。
合間に見える小さなものが萼片で毛が生えています。
雄しべも4本で、花糸は株が膨らんでいます。
花序の軸や小花柄には萼片と同じような毛が生えています。
若葉は赤く、白い毛が目立ちました。
高い位置にしか葉が無かったので胴吹きの葉の様子になりますが、葉は対生し3出複葉。小葉の縁には粗い鋸歯があります。葉柄や若い枝などは赤色をしている。
小葉の柄や葉表などに毛が生えている。
葉裏も毛が散生しています。脈腋には白い毛が塊ってありました。
樹皮は滑らかで小さな皮目が多い。