シキミ Illicium anisatum
公園で見かけたマツブサ科の常緑高木(小高木)。古くから神事、仏事に使われてきた植物だそうです。全体(特に果実)が有毒なことでも知られます。
花色は黄味がかった白色。
かなり個性的な花をしていますが、花色のせいか意外と目立たないかも。
花径は4.5cmほどありました。一般的な説明では3.0cmくらいとされているようです。終わりかけの花で花被片が目一杯に成長した状態のせいかもしれません。
通常のシキミとならんで、薄紅色のものもありました。ウスベニシキミ(f. roseum)というものかなと思います。
雄しべは多数。
写真では捻じれるように巻いていて分かりづらいですが雌しべは普通8個。一つ前の薄紅色の花では花が若いので雌しべの方が数えやすい。
(何も考えずに終わりかけの花ばかり撮ってしまったようです。)
花被片が全て落ちた後の様子。
咲き始めの花の花柄の方が赤味が強く短い。また、花後半のものの方が花柄が長く伸びているようです。
葉は長楕円形で、いちおう革質ですが質は薄め。
葉の長さは平均的に見えるもので7~8cmでした。
幅は2.7cmくらい。
表面は濃い緑色で無毛、光沢がある。
裏面は緑白色で、腺点がある。
樹皮の様子。
もっと古木では縦に裂けるようですが、写真のものはそうでもない。