トサミズキ Corylopsis spicata
公園や庭などでたまに植えられているのを見かけることがあるマンサク科の落葉低木。
3~4月、葉に先駆け垂れた穂状花序に花を咲かせます。
花序の先の方の花は花色が黄緑色のようですが、徐々に黄色へと変化していく感じでしょうか。
左に写っている時間の経過した花をみると、突き出ていた2本の花柱が花弁に隠れてしまっているようです。色が変化するだけでなく花弁の長さも成長するのだろうと思います。
また、その成長した花弁と橙赤色をした雄しべの葯との位置関係が、咲き始めの頃とそれほど大きく変化していないこととから考えると、花糸の長さも少し成長しているのかも。
花序の基部には冬芽の芽鱗らしきが数枚残っています。
また、花序の柄には長毛が多く見られます。
一つ一つの花の基部にある楕円形をしたものは小苞かと思いますが、有毛のようです。
その内側の先が尖ったものは萼片だろうと思います。
具体的に分かりやすい画像はないですが、花弁、萼片はともに5枚。
一つの花の長さは1.5cmくらい。
花序の長さは4cm程度。
(2018年10月上旬、以下9枚)昨秋に撮った葉の様子。
葉の形は卵円形~倒卵形といった感じで丸っこい印象。
基部は心形で左右が不揃い。
葉表は無毛と説明されていることが多いようでしたが、疎らに毛がみられました。
見えにくいですが、葉柄も有毛。
葉裏も有毛。葉裏は星状毛が多いそうですが、少しは確認できる程度でした。ただ、10月に撮ったものなので時期的なこともあるかも?
果実には花柱が残っています。また、萼も残っているようです。
果実の径は1cmちょっとといったところ。
果実表面や萼には星状毛が多く見られました。