Familiar Flowers 2

身近で咲く花たち。

ニワウルシ Ailanthus altissima

花の写真

ニガキ科落葉高木の花。

 

遠目の様子

写真のものは樹高5mくらいで空き地の隅に生えていたもの。ひとりでに生えてきたものか、その昔植えられたものかはわかりません。

ウルシと付くようにウルシ科の植物に似た姿をしていますが、ニガキ科なのでウルシかぶれはおきません。

 

花序の様子 雌花

枝先に大きな円錐花序を出し、1cmほどの小さな花を多数咲かせています。

雌雄異株で写真は雌株の雌花花序です。

 

花の様子 雌花

雌花の様子です。

花弁は5枚で下半分が内側に巻いていて毛が生えているようです。

そこに包まれるようにある仮雄しべが5本と、花弁の合間に斜上した仮雄しべが5本みえます。

 

花の様子 雌花2

柱頭は5裂。離生心皮で子房は5つに分かれています。

 

萼の様子など

花を後ろから見るとやや平らな皿状の萼があり先が5裂。

 

葉の様子

奇数羽状複葉で具体的に測りませんでしたがかなり大きな葉をしています。

小葉の数も多く写真のものは11対ある。

 

葉表

葉裏

両面ともほぼ無毛。

小葉の基部寄りに1~2対の鋸歯状のものがあり腺になっています。

 

葉の縁

葉の縁には短い毛が見えます。

 

葉先の様子

葉先は少しのび尖ります。

 

小葉の柄

小葉の柄や葉の軸には葉の縁に見えたようなごく短い毛が散生しているようです。

もう少し時間が経ったら落ちるものなのかどうかはわかりませんが。

 

若い枝 葉柄基部

若い枝や葉柄基部の様子。皮目があります。

 

幹の様子

株立ち状になっていました。樹皮は皮目が見えるくらいで遠目には滑らか。

 

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果実期の様子1

(7月中旬、以下3枚)

 

果実期の様子2

果実期の様子3

別な場所の株ですが、果実が出来ていました。

けっこう大きな樹で、離れた位置から撮っているのであまりよく見えませんが、翼果で中心に種子がある部分が膨らんでいます。

 

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