Familiar Flowers 2

身近で咲く花たち。

クロタネソウ Nigella damascena

花の写真1

一般的には学名のニゲラで呼ばれることが多いキンポウゲ科の花。

インパクトある花で、民家の縁などで植えられているものを見かけます。

 

花の写真2

花被片は咲き始めは白っぽく後に青くなっていく。

花色は他に、白色やピンクなどあるようです。

 

咲き始めの雄しべ

咲き始めの花の雄しべは中心に集まっていて、徐々に開いていき花粉が出てくるようです。

 

雄性期から雌性期

ほとんどの雄しべが開出したものでは雌性期へと移行してきていて、雌しべが発達し長い柱頭は捻じれるように伸びていました。

よく見ると雄しべの花糸が紫色を帯びていて綺麗。

 

くるりと外に巻いた柱頭

最終的には柱頭がくるりと外巻きになる。

 

総苞

ある意味花より目立つ細く裂けた総苞。

 

総苞片の様子

総苞片は5枚で、細かく羽状に裂けています。

 

葉の様子

葉も同じように細かく羽状に裂けています。

 

葉の基部

基部は張り出して茎を抱いている。

 

膨らんだ果実

(2016年6月上旬)膨らんできた果実。

風船のようにふくらんだ果実。

 

裂開した果実

(2018年7月下旬)熟した果実。

果実は蒴果で、上部が開きます。

 

種子の様子

(2018年7月下旬)種子の様子。

種子は黒く、表面に皺があります。

種子が黒いものなら他にもいくらでもありそうですが、属名は niger(黒い)というラテン語からだそうで、和名もまたクロタネソウとなったようです。