クロタネソウ Nigella damascena
一般的には学名のニゲラで呼ばれることが多いキンポウゲ科の花。
インパクトある花で、民家の縁などで植えられているものを見かけます。
花被片は咲き始めは白っぽく後に青くなっていく。
花色は他に、白色やピンクなどあるようです。
咲き始めの花の雄しべは中心に集まっていて、徐々に開いていき花粉が出てくるようです。
ほとんどの雄しべが開出したものでは雌性期へと移行してきていて、雌しべが発達し長い柱頭は捻じれるように伸びていました。
よく見ると雄しべの花糸が紫色を帯びていて綺麗。
最終的には柱頭がくるりと外巻きになる。
ある意味花より目立つ細く裂けた総苞。
総苞片は5枚で、細かく羽状に裂けています。
葉も同じように細かく羽状に裂けています。
基部は張り出して茎を抱いている。
(2016年6月上旬)膨らんできた果実。
風船のようにふくらんだ果実。
(2018年7月下旬)熟した果実。
果実は蒴果で、上部が開きます。
(2018年7月下旬)種子の様子。
種子は黒く、表面に皺があります。
種子が黒いものなら他にもいくらでもありそうですが、属名は niger(黒い)というラテン語からだそうで、和名もまたクロタネソウとなったようです。