ヤセウツボ Orobanche minor
道端の草地で見かけるハマウツボ科の寄生植物。
兜状の唇形花で先は浅く5裂。縁はごく浅く裂けて細かく波打ちフリル状になっています。
遠目には枯れているようにも見える地味な存在ですが、こうして見ると意外と派手な花をしていました。
花色は黄白色で花冠上部は紫色の条があり、下唇には蜜標となっていると思われる黄色っぽい斑紋があります。
内部には上唇に沿って大きな2裂した大きな柱頭が見えます。
その下で影になって奥の方に見えるのは雄しべの葯。(別の写真の方が良く見える。)
花冠は長さ1.3cmくらい。
花冠含め全体的に腺毛が生えています。
萼は筒状になっておらず、花冠の両サイドに細く中~深裂したものがあります、下側には苞葉が一枚見えます。
話が戻りますが、こちらの写真の方が雄しべの葯がよく写っています。見えているのは2つの葯だけですが、実際には雄しべは長短2本ずつの系4本だそう。
茎も腺毛がびっしりと生える。
茎の下部の方に鱗片状の葉が数枚あります。葉緑体はありません。