ムシクサ Veronica peregrina
水辺の湿り気のある場所で見かけたオオバコ科の小さな花。
おそらく天候のせいでよく開いている花はありませんでしたが、花冠は白色(ほんの少し紅色を帯びるものもあるらしい)で4裂で、中に雄しべ2本と雌しべ1つが見えます。
草丈は高いもので10cmあるかないかでした。下部で枝分かれしています。
仲間の花ではよく言われるようにタチイヌノフグリが草姿的には近い雰囲気。
花径はちゃんと花が開いていない状態ですが、開いたとして2mm程度といったところでしょうか。(追記:別の場所では横幅で4~5mmのものもありました。下の方に画像追加済。)
上部で葉は互生していますが、下部の方では対生だそうです。チェックしてませんでした。(下の方に画像追加しました。
葉は広線形といった感じ。長さは1cmくらいでした。
また、その場で気づけませんでしたが、まばらな低い鋸歯が数個ある葉もあるようです。そういわれてよく見ると、わずかにそれらしい葉も写っているようです。
葉の両面や茎は無毛。
無毛のものをケナシムシクサ(f. peregrina)とし、茎などに腺毛があるものをケムシクサ(f. xalapensis)という品種に分けることもあるようです。
若い果実。
短い果柄があり、やや扁平なハート型。
これまで見たことがなかった花なのですが、けっこう各地で普通に見られるようです。
ムシクサという変わった名前の由来はゾウムシの一種によって果実に虫こぶができることからだそうです。
(追加画像)
(2019年4月中旬、以下7枚追加)
別の場所で見つけたムシクサ。
この記事に載せていたものより、ずっと活きがいいようです。群生していました。
比較的よく開いている花で測っていますが、花の大きさは横幅で4~5mmありました。
葉の付き方は、上部は互生で、下部になるほど対生。
下の方の葉は鋸歯が数個あるようです。
よく枝分かれしています。
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