ユズリハ Daphniphyllum macropodum
公園や庭木としてよく見かけるユズリハ科の常緑高木。
雌雄異株で写真は雌株の雌花花序。
花弁のない花で、3つに分かれた柱頭があります。(柱頭は2~4個らしい)
また、何枚なのかよくわかりませんが、膨らんだ子房のすぐ下に小さな萼片が複数見えます。
こちらは雄株で、雄花花序が出ている様子。
上の方で赤味を帯びたものは開いていない葯。
雌花と同じように雄花も花弁がないのですが、萼片すらなく、ほんとの雄しべだけの花です。
ユズリハという名前は、古い葉が春の若葉に譲るように垂れてやがて散ることから「ゆずるは」が転じてユズリハとなったと言われています。
こういった様子は他の常緑樹でも見られると思いますが、葉が大きく特に目立つ樹木だったということもあるのかな。
葉柄は普通赤味を帯び、葉は革質で長楕円形~倒披針形。長さは20cmくらいにもなる大きな葉で遠くからでも存在感あります。
両面とも無毛。葉裏は白っぽく微かに緑色。
樹皮は滑らかで、まさしく目のような皮目が多くあります。
(2017年9月中旬)
果実は冬に黒く熟します。写真は秋に撮った若い果実の様子。