Familiar Flowers 2

身近で咲く花たち。

ユズリハ Daphniphyllum macropodum

遠目の様子

公園や庭木としてよく見かけるユズリハ科の常緑高木。

 

雌花花序の出る様子

雌雄異株で写真は雌株の雌花花序。

 

雌花の様子

花弁のない花で、3つに分かれた柱頭があります。(柱頭は2~4個らしい)

また、何枚なのかよくわかりませんが、膨らんだ子房のすぐ下に小さな萼片が複数見えます。

 

雄花花序が出ている様子

こちらは雄株で、雄花花序が出ている様子。

 

雄花花序の様子

上の方で赤味を帯びたものは開いていない葯。

 

雄花の様子1

雄花の様子2

雌花と同じように雄花も花弁がないのですが、萼片すらなく、ほんとの雄しべだけの花です。

 

新しい葉と古い葉

ユズリハという名前は、古い葉が春の若葉に譲るように垂れてやがて散ることから「ゆずるは」が転じてユズリハとなったと言われています。

こういった様子は他の常緑樹でも見られると思いますが、葉が大きく特に目立つ樹木だったということもあるのかな。

 

葉の様子

葉柄は普通赤味を帯び、葉は革質で長楕円形~倒披針形。長さは20cmくらいにもなる大きな葉で遠くからでも存在感あります。

 

葉表

葉裏

両面とも無毛。葉裏は白っぽく微かに緑色。

 

幹の様子1

幹の様子2

樹皮は滑らかで、まさしく目のような皮目が多くあります。

 

(2017年9月中旬)

果実は冬に黒く熟します。写真は秋に撮った若い果実の様子。