ヤマツツジ Rhododendron kaempferi var. kaempferi
公園などで見かけるほか、林内でもよく見かけるツツジ。
半落葉性の低木で、2~3mくらいのものも見かけます。
花色は一般的なものは朱色系。新緑の色もそうですが、全体に淡いというか柔らかい印象があるつつじ。
花冠裂片5で上側には濃い色の蜜標があります。
雄しべは5本。それより少し長い雌しべが1本。花糸や花柱も花冠のような色。
葯の上部から花粉が出ているようです。
花径は3~5cm。
短い花柄、萼などに毛が生えています。
だいたい3個ずつ花が咲いていました。
葉にはこの写真のような春に出て秋に散る葉(春葉)と、夏以降に出て冬芽を守るように冬越えする葉(夏葉)があります。半落葉性と呼ばれるようです。
葉表には褐色の毛が見られました。
褐色の毛がある(両面とも)と説明されていることが多いようなのですが、一つ上の写真では白く見えます。
葉裏の様子。
こちらの様子も白いようですが、時期を変えて成葉になってからまた見てみることにします。(たぶん)
(2017年3月中旬)鉢植えのものですが、枝先の冬越えの夏葉。
冬越えの夏葉はやや革質で硬さがあり、大きさは春に出る葉よりずっと小さいです。
真冬の間、冬芽を寒さから守るように包み込むようになります。(写真はすでに3月ですが。)
樹皮は滑らか。
縦に割れ目があるという説明もあるので、古木になるとそうなるのかも。