ドウダンツツジ Enkianthus perulatus
庭木や公園樹でよく見かけるツツジ科の落葉低木。
花のシーズンとしてはかなり後半ですが、場所によってはまだ咲いているようです。
白い壺形の花を下向きに多数ぶら下げます。
花柄は花冠と同じ真っ白(基部に近い方では緑色)。
よく見ると裂片のほっそりした萼が見えます。萼裂片の間にあたる部分の花冠が隆起しています。
花冠の先端は窄まり浅く5裂し、くるりと外側に巻いています。
中には雄しべと雌しべが見えますが、雄しべの葯の先には毛のような長いものがついています。
こちらの花冠裂片は4つでした。たまにこういうのもあるのだろうと思います。
短い短枝(前年枝)がありその先から花柄が複数(写真は4本)出ています。
花冠の幅は広い部分で5mm程度。
花冠の長さは7,8mm。
(2017年4月上旬)
花は蕾や咲き始めの頃は緑色を帯びていて、花開く頃にかけてだんだんと白くなります。
葉の様子。葉は倒卵形といった感じで枝先に輪生状に集まって付いています。
葉裏の基部寄りの主脈沿いに白い毛がありました。
葉の縁は目立たないですが細かな鋸歯があり、先が鉤状に曲がっています。
株立ち状になっているものも多く、樹皮は滑らか。
(2017年9月上旬)
若い果実(蒴果)の様子。
花は下向きでしたが、いつの間にか果実期には上を向いています。
果実は楕円形で先端には花柱が残っています。よく見ると萼も残っているのも見えます。
裂開した果実は花期にも残っているものが見られます。