モミジアオイ Hibiscus coccineus
川岸に咲いているのを見かけたアオイ科の植物。
一般的には園芸植物でよく民家の庭などで栽培されているものを見かけます。
花径は写真のもので15cmほど。
場所的には周辺に民家もなく、植えられている場所も見当たらないのですが、花後に果実をつけたまま処分したものが捨てられたりしたか、流れ着いたのかなと思います。
因みに生えているのは1株だけです。
花弁が細く、隙間があくのが特徴的。
フヨウ属の特徴で、雄しべは筒状になりその中を雌しべが通って突き出ています。雄しべは多数で柱頭は5つ。
萼は5裂していてその外側に副萼があります。副萼の裂片は線形で11~13といったところでした。
葉の様子で主に見られるのは5深裂したもの。細い裂片が特徴的な葉です。
基部寄りの裂片がやや浅く裂けているものなどもありました。7裂まではあるようです。
両面ともほぼ無毛。
中間からやや下くらいの位置の茎の様子。赤い色をしていました。茎の下半分には葉がありませんでした。
上部の茎は白っぽい粉を帯びたような様子。
株元を見ると何本も枝が出ていたので、けっこう何年もの間ここで咲いていたのかも。(枯れ枝がほとんどで葉をつけていた枝はそのうちの数本。)
萼に半ば包まれるような感じで若い果実がありました。
モミジアオイは同時期に見られるいくつかあるフヨウ属の花の中でも、鮮烈な赤色とすっきりした花弁などが印象的で、種子ができたら欲しいくらいです(笑)でも、植えるところはないかなぁ。
因みに、花色は植栽されているものでは白色も見かけます。白花のモミジアオイは、茎や葉柄などに赤味を帯びていないようでした。
☆関連記事リンク☆