ヤナギイノコヅチ Achyranthes longifolia
林縁で見かけたヒユ科の植物。
名前に「イノコヅチ」と付く植物でよく見かけるものにはヒナタイノコヅチやヒカゲイノコヅチ(イノコヅチ)などがありますが、このヤナギイノコヅチには最近気づきました。
他の植物が混じっていて見づらい写真ですが、枝は多数出てかなり茂ります。
一番高く伸びたものでは草丈1m以上はあったかと思います。
まだ花序が出始めたものや、咲き始めが多いようでした。
これから咲き進むにつれ花序はもっと長く伸びていくのだろうと思います。
花は緑色で目立ちませんが、花被片5の整った形の花を咲かせています。
5本ある雄しべ同士の間に見えるのは仮雄しべということらしいです。
似た花で同じようなところで見かけるヒカゲイノコヅチと比べ明瞭で、先がギザギザしているように見えます。
名前の頭にヤナギと付くのは細い葉の様子から。
葉は披針形で先が長く伸び尖ります。
葉色は濃い緑色をしていて光沢を感じ、葉としてはかなり目立つ存在。
大きな葉では長さが25cmほどのものもありました。(幅は6cmくらい)
かなり茂っているのでそもそもの株元がどこなのかはわかりませんが、下の方に付いていた幅が広めのもの。広めというより短めともいえるのかな。
葉の表面はほぼ無毛。
主脈上にかなり短い毛が散生しているのは見えます。それ以外の部分では白っぽいものが点々とみえますが毛なのかどうかわかりません。
葉脈上にかなり疎らに毛がある程度。
上部の節。
下部の節。他のイノコヅチ類同様、節が膨らんでいます。
花後の様子。小苞の脇に膜質の付属体があり、ヒカゲイノコヅチのそれより小さいらしいですが、差についてはよくわかりませんでした。
(追加画像)
(9月上旬、以下2枚追加)
だいぶ咲き進んだものが出てきていました。
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