クリ Castanea crenata
林などに見かけるブナ科の落葉高木。
当年枝に花序を付けます。
雌雄同株で尾状花序に多数ついているのは雄花。
雄花の様子。萼は6裂だそうですが、そう見えなくもないといった程度の画像でもっとちゃんと撮れば良かったと思います。
雌花は花序の基部付近につきますが、当年枝につく花序の中でも、枝先の方にある花序にだけありました。
若い木だと花序が出て花はあっても雌花はないものもあるかも。どれもこれもでは見られなかったので。
総苞の中に雌花が3つあるらしいです。
長い花序だけ見てると想像し辛いですが、雌花をみるとクリ(イガグリ)感がちょっとあります。
葉は互生し、縁には針状の鋸歯があります。
トゲ状になった鋸歯の先が緑色をしています。似たような葉をしているクヌギの鋸歯では緑色をしていません。
葉表の葉脈上(それ以外にも?)に微毛があるように見えます。(星状毛が主脈上にあるらしいですが、この写真ではそこまで分かりません。)
葉裏も葉脈上中心に微毛が散生してみえます。
小さい腺点があるらしいですが、これまたこの写真では見えません。
葉の基部はちょっとズレているものが多いようでした。
(2015年9月下旬)
別の場所のものですが、まだ緑のイガグリ状態。
(2015年10月下旬)
これまた別の場所で落ちていたもの。一粒だけ果実が残っていました。
果実(堅果)は、食用に栽培されるものよりずっと小さめです。
左に写るものはたぶんコナラのどんぐり。
(追加画像)
(7月中旬)
まだ触っても全く痛くありませんが、イガグリ感が出てました。よくみるとまだ花柱も残っています。
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(10月上旬、以下3枚追加)
熟して殻斗が裂開していました。
殻斗果の径は4cmくらい。
栽培品のクリと違って小さいです。
中身が充実していない感じですが、落ちていた堅果。
以前にも載せていますが、大きさは横幅1.7cmくらいでした。
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