ビロードモウズイカ Verbascum thapsus
花がしっかりと開いているのは朝だけのようで、昼すぎにはやや半開きのような感じになっています。(朝だけと書きましたが、夜のうちから咲いているかどうかは分かりません)
昼過ぎの花の様子。
花径は約3cm。縦長かと思いきや、一応測ってみたところとそうでもなく、むしろ横の方が少し長いくらいで目の錯覚でした。
雄しべは2タイプあり、上の方には短めで花糸に毛が密生したものが3本、下には長めの雄しべが2本で計5本。
花冠は5裂が基本的なようですが、写真のように6裂のものやそれ以上になりそうなものまで見られました。
6裂の花では長い雄しべが3本あり、短い雄しべも毛に隠れてますが3本で計6本になっていました。
全体に円錐型の整った姿をしていますが、大きなものは人の背丈ほどにもなります。
こういうところで育っているのでさぞかし強いのかと思いますが、逆にこうした競合相手がないところでないと育たないんだそうです。
葉も大きく、下の方では30cmほど。
葉の表の様子。
葉の裏の様子。
全体にその名の通りビロード状に毛で覆われています。一つの毛は輪生状に分岐のある変わった毛や星状毛のようですが、そこまでは密生しているのでわかりませんでした。
触ると柔らかく感触がいいです。
葉身が茎に流れていて翼になっています。