ホタルブクロ Campanula punctata var. punctata
林の縁などで見かけるキキョウ科の花。
花冠は長さ5cmほど。花色は淡紅色~白色まであります。
花冠の先は5裂していて、直径は4cm弱。
萼裂片の間にある付属体が反り返ります。実物を見たことはありませんが、似た花のヤマホタルブクロはこの部分に膨らみがあるだけのようです。
花冠の内側には毛が生えています。
雄性先熟で、この写真では柱頭がまだ棍棒状に見えます。
こちらの花では雌しべが成熟してきていて、柱頭が3つに分かれています。
花冠の外側にも短めの毛が筋になって生えているようです。
花をつけている辺りの上部の葉は無柄。
中間から下の葉には翼のある柄があります。
葉裏の様子。葉脈に開出毛が多い。
茎には開出毛があるとされますが、写真ではやや下向きの毛が目立ちます。
意識して見なかったのですが、この写真は中間より下の方の茎の状態ですが、もしかすると中間~上の方は開出毛?
根生葉は花を咲かせいているものにはありませんが、写真は花を咲かせていないもの。
茎につく葉と違い卵形で、基部は心形。長い柄があります。
開く直前の様子。バルーンフラワーと呼ばれるキキョウの風船状態はよく見ますが、ホタルブクロでは初めてみました。これはこれでなかなか可愛らしい。
(追加画像)
(8月下旬)
咲く前に草刈りされたと思われる場所で、草丈が20cmないくらいで季節も違うけど頑張って咲いていたホタルブクロ。