ヒルガオ Calystegia pubescens f. major
道端に見かけるヒルガオ科の花。
今回撮ったものは白い筋があまり見えず、ちょっと花色が濃い目な印象でした。
(2015年6月中旬)
こちらは白い筋がよく見えます。それはさておき、やっぱり写真は天気のいい日がいいなぁ。
花径は5~6cmあります。
小さめの花でも4cmちょっとある。
仲間のコヒルガオは3cm前後。
苞葉の先がコヒルガオのように尖らない。
また、苞葉の縁に細かな毛が見えます。
(2016年6月下旬)
花柄もコヒルガオにあるような翼はない。
柱頭は2裂し米粒のような感じ。(下に追加画像)
暗くてはっきり写りませんでしたが雄しべの花糸基部の方には毛が生えていて、腺毛らしいです。
蕾の様子。
葉は多少の変化はありますが矢尻型で、基部の裂片はコヒルガオのように横に強く張りださない。(張り出しても小さい。)
葉の裏には腺点らしきが見えました。
例年、コヒルガオは5月中旬には見かけるようになりますが、ヒルガオは少しだけ遅く6月くらいから見かけます。(ピークは7月下旬~8月くらいから、かな。)
(2016年8月中旬)
今回の花より白い筋がはっきりした花ですが、同じ場所で撮ったものじゃないかな~と思うのですが、あまり自信はないです。(やっぱり違うかも)
結実することは滅多になく、おもに地下茎で増えます。
(※ここにあった秋の七草の朝貌の花はキキョウでなくヒルガオ説派という文章は長すぎて削除しました。特に考えに変わりはないですが、あとで追加画像したりして見直してみると邪魔でしかない(苦笑))
(追加画像)
ヒルガオの柱頭はコヒルガオより長くないような気がしていましたが、横から撮ったらそうでもなさそうでした。どうりでそういう情報がなかったわけです。(自分の中で納得)
あらためて苞葉と花柄。苞葉の先は尖らず、花柄は稜がなく丸い。
(6月中旬)
オーソドックスな花色。
苞葉の先は鈍く、花柄は稜がなく丸い。やはり縁に細かな毛が見えます。
茎の様子。コヒルガオのように稜は目立たず丸い感じ。葉柄の基部寄りに毛が生えているようです。
いかにもヒルガオな葉。
このような葉もありました。細くて側裂片が横に張り出していますが、コヒルガオと比べると張り出しは小さくあまりシャキッとしない感じ。
(7月下旬)
(7月下旬、以下5枚追加)
道端で見かけたものに、果実が出来ているものがありました。果実には花柱が残っていて、萼と苞葉に包まれています。
こちらはけっこう熟してきている果実。包んでいる萼片が茶色くなっていて、苞葉も枯れかかっています。
完全に熟したものはまだでしたが、ヒルガオは結実することは少ないようなので、また時間を置いて種子の様子なども見ることが出来たらと思います。
その花の様子。
因みにこちらは庭の植木に絡むヒルガオ。結実せずに、花後はこのような感じ。
結実することなく落ちていきます。
前の写真で右下に写るものは苞葉の片側が黄色く枯れてきていましたが、触るとポロっと落ちました。
(8月上旬、以下4枚追加)
先日の果実を見てきました。自然に裂開したものはまだでしたが熟してきたようです。
大きさはまちまちな感じもありましたが、果実は1cmあるかないかといったところ。
種子はアサガオの種子と見た目も大きさもほぼ同じくらいで4つ入っていました。
もう一つ開いてみた果実は2つだけで、うち一つは未熟な感じの小さなものでした。
いくつが普通なのかはちょっとわかりません。
(発芽後の様子の観察は長くなりそうなので、別記事「ヒルガオの発芽から」を作りました。)
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