Familiar Flowers 2

身近で咲く花たち。

セイヨウミヤコグサ Lotus corniculatus var. corniculatus

花の写真1

川沿いの土手などで見かけるマメ科の花。(2018:少々最近の画像を加え書き換えました)

似た花のミヤコグサ(var. japonicus)より花数が多く1~7個ずつ付きます。

 

全体像1

(2018年7月上旬)

草姿は基部付近だけ這うことがありますが、かなり高く立ち上がります。

 

全体像2

こちらの土手のものは他の草たちの合間を縫うように茎はやや間延びし立っている。

 

花の写真 花数7

花数7のもの。

 

花数8のもの

(2018年7月上旬)

1個隠れて見づらいですが、8個のものもありました。

 

花色が二色になるもの

(2018年7月上旬)

株によっては、古い花が赤味を帯びるものもありました。

ミヤコグサではこういったものはニシキミヤコグサ(f. versicolor)という品種名もあるようですが、セイヨウミヤコグサに関してはそういった分類はされていないのか特に名前は見当たりませんでした。

 

通常タイプと二色タイプ 混生

(2018年7月上旬)

普通の黄色のみのセイヨウミヤコグサと二色タイプも一緒に生えています。

 

花の大きさ

花の大きさ(正面)

 

萼の様子

萼には疎らに毛があります。

 

無毛~ほぼ無毛の萼1

無毛~ほぼ無毛の萼2

ただし、無毛~ほぼ無毛のものもありました。

 

萼の様子

萼歯と萼筒部の長さのバランスがセイヨウミヤコグサでは萼歯の方が短いか同長とされ、ミヤコグサではその逆とされますが、実際に必ずしもそうなっているのかは個人的にはたまに目視するくらいで未確認。一応、この画像のものなどは見た目に萼歯が短い。

 

葉の様子1

葉の様子2

葉は3出複葉。托葉が小葉と変わらない大きさですが、倒卵形の小葉と違って卵形。

 

葉の様子3

小葉の縁に浅い鋸歯があるものもありましたが、稀な例だろうとは思います。

 

葉の基部

托葉の基部。

 

 

葉表

表面にごく疎らに毛があるようです。

 

葉裏

裏側にも疎らな毛があります。

 

茎の様子

茎なども同じような毛が疎らに生えています。

ということでセイヨウミヤコグサは有毛で、ミヤコグサは無毛というのが一般的ですが、実際にはセイヨウミヤコグサにも萼と同じく茎や葉がほぼ無毛のものが見られるし、ミヤコグサで有毛のものも見られます。

 

蕾の色 通常

蕾の色 赤味を帯びたもの

蕾の色が赤味を帯びる株とそうでない株がありました。

蕾が赤味を帯びているものが初めの方に載せた「二色」の株ということではなく、普通の花色で、赤味を帯びていない蕾でむしろ「二色」になっていたりもしました。

 

若い果実

果実は豆果で長い。

 

果実の長さ

4cmくらいあるようでした。

 

はじめから赤味を帯びた果実

(2018年7月上旬)

花色の変化だけでなく、株によっては若い果実の時点で果実の色が赤味を帯びている株もみられました。

 

その長さ

はじめから色が付いているので、若いのか熟してきているのか判らずまだ長くなるかもしれませんが、約3cmくらい。

 

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