ギンリョウソウ(ユウレイタケ) Monotropastrum humile
林内に見かけたツツジ科の植物。
葉緑素を持たず真っ白で怪しげな風貌からキノコではありませんが、別名ユウレイタケ(幽霊茸)とも呼ばれます。
花冠は5裂(3~5裂)していて、内側と縁に毛があるようです。
中央に見えるやや青味を帯びた大きな目玉のようなものは雌しべの柱頭。
花冠の長さは写真のもので2cmほど。
茎には鱗片状の葉があります。
高さは15~20cmほどになるようですが、今回見たものはどれも5cm未満でした。
葉緑素を全く持たないため、ブナ科などの樹木と共生するベニタケ属の菌類を介して養分を得ているそうで、菌従属栄養植物と呼ばれるようです。なんとも面白いというか不思議なシステムですが、ギンリョウソウのように菌類に完全に依存するものから、自身で光合成をしつつも菌類を介した養分を必要とするもの(例えばキンランなど)などを含めるとけっこうそういった植物も多いようです。