イボタノキ Ligustrum obtusifolium
日当たりのいい山野に生えるモクセイ科の落葉低木。(暖かいところでは落葉しないらしいですが。)
ライラックの台木としても知られますが、ライラックの台木から育ったうちのイボタノキの様子は、環境の差なのか少々見た目に違いがあります。(それについては後半に載せています)
こんもりと育ったイボタノキ。
多数の花をつけていてよく香ります。この香りは好き嫌い分かれるようですが、この時期の自然な香りという感じで個人的には好きかな。
当年枝の先に花序がでて、漏斗状の白い花を多数咲かせます。
花冠の長さは萼から出ている部分で、1cm程度。
花序の長さはだいたい3cm未満。
花序の軸から短く分岐したその先に3~5個くらいずつ花が付いているようです。
葉の先はあまり尖らないものが多い。
とはいえ、尖るものも普通にあります。
平均的なもので、3cm未満でしたが。長いものは5cmほどありました。
葉の裏の葉脈上に少し毛が見られます。
細かな腺点がありますが、大きめのそれもたぶん腺点なのかなと思います。特に葉身の基部に近い方に多いようでした。
-------
ここからは、ライラックの台木だったものが育った、ちょっと様子が気になる家の植木のイボタノキ(?)です
こういったアングルではあまり変わりないですが、
花序が倍近く長いです。単なる間延びでしょうか。
花序の軸の色もこちらは緑色ですが、日当たりの差?
萼から出た部分で約1cm程度なので長さ自体はあまりかわらない。
花冠裂片の長さも4mmほどで、普通のイボタノキと変わりなし。
葉の長さは目に付いた大きめのもので9cmほどありました。
自生のイボタノキと比べるとかなり長めのものが多く、波打っていたりします。
葉先は、尖らないものもあることはありますが、尖ったものの割合が多いです。
こういったところも日当たりや環境の差なのか、どうなのか。
因みに冬は落葉します。
葉裏の様子自体はあまり変わりない気がします。
と、こんな具合なんですが、どうもそのへんに自生しているイボタノキにはこのように花序や葉が長いものは見かけない気がします。
単に日当たりなど環境の差なのか、それとも「~イボタ」と付く仲間は多数あるのでもしかしたら他の何かなのか、今のところ分からないでいます。
☆関連記事リンク☆