スイカズラ Lonicera japonica
林の縁や道端などによく見かける花で、常緑または半常緑のつる性木本。
ちょっと近寄るだけで分かるほど、とてもよく香ります。
花冠は上下に2裂し、長い雄しべと雌しべが目立つ面白い形。
吸うと蜜が甘く、「吸い葛」となったようです。
上裂片の先は浅く4裂。
花色ははじめ白色か淡紅色ですが、後半には黄色になります。この様子から別名で「金銀花」とも呼ばれます。
見たことはありませんが、(特に花冠外側で)はっきりと紅色をしたベニバナスイカズラ(L. j. var. japonica f. chinensis)というものもあるようです。
花冠の長さは約3.5cm。
花冠には主に筒部に腺毛がたくさんあります。
花の筒部を辿っていくと萼筒の裂片が見えますが、そのさらに外側にある小さなものは小苞かと思います。花柄は見えませんでした。
雄しべは5本で、緑色をした雌しべの柱頭が印象的。
蕾の様子。これがどういう風に開いていくのかと想像すると、なんとも不思議。
葉の形は写真のような楕円形の他に切れ込むものもあります。
両面とも有毛。
感触は柔らかく妙な温もりがある感じがします。無意識に触れて時々びくっとします(笑)
茎なども有毛。そう簡単に手でちぎったりできないほど強い茎をしています。
(2015年11月中旬)