エゾノギシギシ Rumex obtusifolius
道端の草地に見かけるタデ科の植物でギシギシ属の仲間。
同じ株内に雌花と両性花があり、写真は雌花。両性花より一回り小さく、花柱が3つにわかれその先に細かく裂けた柱頭があります。
こちらが両性花。
なかなか葯が落ちずに全てついているものは見つけられませんでしたが、雄しべは6本で、外花被片沿いの奥の方に微かにさきほどの写真のように柱頭が裂けた雌しべが見えます。
風媒花のため風に揺れやすく出来ているのか、花糸と葯は非常に細いもので繋がっているようです。
昨日あげたナガバギシギシもでしたが、葯がなかなか6つ揃ってなくて落ちたものが目につくのはこういうことかも。
で、こちらはすべての葯が落ちた両性花。雌しべの様子はこちらが見やすい。
余談ですが、こういう目立たない花をアップで撮ったとき、意外と可愛らしかったりするのって嬉しくなります。
茎につく葉。
根生葉。
葉はとても長くそして幅もあります。測る気がしないほど?葉柄も長い(笑)
基部は心形。葉の縁は縮れるように小さく波打ってます。全体的にも大きな波打ちがあったりしますが、それほど印象的ではない感じ。
葉裏に突起状の毛があります。(新しく撮った画像に替えました)
果実期の内花被片の縁にはいくつかの突起があるのが特徴。また中央のこぶ状の隆起部分が赤くなることが多いようです。内花被片の瘤体は一つだけが大きく発達しています。果実は内花被片3枚に包まれた中にあります。(新しく撮った画像に替えました。)
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