オオニワゼキショウ Sisyrinchium sp.
通常のニワゼキショウと同じように芝生や道端の草地に見かけるアヤメ花の花。
オオニワゼキショウという名が普通に知られていますが、ニワゼキショウ属は分類がはっきり出来てないようで、Ylistにも出ておらず学名不詳のようですが、一応、Sisyrinchium iridifolium var. laxumとされていることもあるようです。
(2016年5月上旬)
花は青みがかかっていて、花被片が完全に開いてない様子をよく見かけます。
(写真で下の方に見える紫色の花はニワゼキショウ。)
花径は1cm程度で、普通のニワゼキショウより一回り小さい。
花を後ろからみると花被片に筋が見えますが、ニワゼキショウのような濃い紫色の筋をしていません。(筋の数も少な目に見えます)
果実は球形で約5mm。ニワゼキショウは3mm程度なので一回り大きい果実をつけます。
花はニワゼキショウより小さいのに「オオ」とつくのは草丈が30cmほどにもなり、高いことから。(この文章に対する画像をより写りのいいものに新しく入れ替えました。5/18)
別の場所での写真ですが、この花はよく開いてました。
(追加画像)
(2016年5月中旬)昨年の写真。
(5月中旬)写真の場所は木陰ですが、もしかして花は日差しが強くて暑いときが閉じ加減なのかな?
(5月中旬)
(7月上旬)
裂開した果実の様子。
測ったものでは、大きさは1mm弱といったところでした。
種子の形自体はニワゼキショウとあまり変わりないようで、表面に小さなくぼみが多数あり、下側?には大きな窪みが一つあるようです。
(2018年5月中旬)
アヤメのように内花被片が立った状態のもの。おそらくタイミング的なものなのかもしれませんが、周辺にはこういう感じがいくつも見られました。なるほどアヤメ科という感じですが、いつの日かアヤメのような咲き方のニワゼキショウ類も現れたりして。
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