ウスベニチチコグサ Gamochaeta purpurea
土手などの草地にみかけるチチコグサと付くものの一つ。
頭花が固まってつき、ひとつの頭花は多数の雌花とその中心の両性花で出来ています。
総苞片の先はかなり尖っています。総苞の色は紅色を帯びています。ただ、咲き進んでくるとそうでもなくなっているようにも思います。
仲間のウラジロチチコグサも蕾のときは紅色をしていることもあります。
葉はへら状。
表面には白い毛がありますが、茎や葉の裏などと比べると少ないです。
葉裏には白い綿毛がけっこう密集していますが、茎を含め、写真で見るより実際の方がもうちょっと白っぽい印象。
似た花のチチコグサモドキは、両面であまり差がない感じで、ウラジロチチコグサでは表は濃い緑色、裏面は真っ白とはっきりしています。
チチコグサモドキで見られたような中心の根生葉らしきものは花期にはないようです。
(2015年5月下旬)
今回載せていたものは、丈がまだ低くて20cm未満といった感じでしたが、30cmほどになります。この一昨年の写真くらいになるとあまり総苞の感じは紅色に見えないようです。ただ、筒状花の先端が紅色を帯びているせいなのか全体には「薄紅」といった感じにも見え、そのへんが名前の由来なのかも。
全体的に色合いが優しい感じがします。
☆関連記事リンク☆