ケカキネガラシ Sisymbrium officinale var. officinale
道端に見かけるアブラナ科の花。
カキネガラシは、果実に毛が生えるケカキネガラシ(この記事のもの)と、果実に毛がないハマカキネガラシ(S. o. var. leiocarpum)に分けられるようです。
似た花には、まだ見かけたことはありませんがイヌカキネガラシ(S. orientale)という果実が斜上するものがあります。
花は5mm程度で黄色の4弁花。雄しべは6つ。
枝が真横に伸びます。
この写真のものはまだ短いですが、かなり長く伸びるため横にいくつか株が並んでいると垣根のように見えるというのがカキネガラシの名前の由来のようです。(カラシはカラシナからだと思われます。)
上部の葉は線形のような感じですが、基部のあたりで両サイドが張り出して枝の方を抱くようになっているようです。
中間くらいの葉。
羽状に深裂~全裂しています。今気づきましたが、こちらも葉の基部あたりの裂片は上を向いてるみたいです。
全体に毛が多いです。
ちょっと大きめの株。
その根生葉の様子。
4月中旬。
そんなに昔でもないですが、まだ根生葉だけがありました。(今回載せているものと同じ場所ですが、同じ株ではないです。)
果実は茎に沿うように上向きにつくのが特徴の一つ。先に書きましたがイヌカキネガラシは斜上します。
果実は長角果で、写真のものはまだかなり未熟ですが1cm弱。
さきほど一度登場した大きめの株ですが、写真は数日前のものでした。これが現在の様子。
枝がずいぶんと伸びてカキネガラシ感が出ていました。