トキワハゼ Mazus pumilus
見た目は昨日あげたサギゴケ(ムラサキサギゴケ)とは同属で、よく似ている花です。
草丈が低いので、あまり丈のある草が茂るような場所では無理かなと思いますが、それ以外なら湿った所から乾き気味の所までけっこういろんな場所で見かけます。
サギゴケ(ムラサキサギゴケ)と比べると、下唇の色がトキワハゼの場合、かなり薄めの紫色~ほぼ白色をしてるので、普通は上唇と下唇の色がくっきり分かれて見えます。
また、隆起部分の斑点の配色は黄色と橙色で同じですが、トキワハゼの方が花が小さいせいもあってか少な目で、インパクトも弱い感じ。
花は這うように咲いているか、軽く首をもたげて少し斜上している程度をよく見かけますが、直立してる場合もあります。
上の画像のトリミング。萼や花冠に腺毛がある。
サギゴケ(ムラサキサギゴケ)とのはっきりした違いは、トキワハゼは匍匐枝が出ないことです。
なんとなく目安程度に定規を置いてますが、葉はもっと大きいものや逆に小さいものもあるかと思います。
花の咲く茎についた葉の様子。
花は長さ1cm程度からもう少し小さいものまで。サギゴケ(ムラサキサギゴケ)は普通に1.5cmくらいあります。
果実は蒴果で、熟すと弾ける(爆ぜる(はぜる))ことから「ハゼ」だそうです。
弾けた感じはみたことないですが。
「トキワ」の方は漢字で「常盤」で、ほぼ年中見かけるといったことからついたようですが、実際に冬場以外はどこかしで咲いているように思います。
(2015年5月)
普通、人は素通りするような小さな花にでもちゃんと気づく昆虫がいるんだな~とこういう光景を見ると当たり前のことであっても感心しちゃいます。
(追加画像)
(2017年4月下旬)
咲き進んできて立ち上がったトキワハゼ。左はタチイヌノフグリ。
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