ノウルシ Euphorbia adenochlora
湿地に育つトウダイグサ科の花。
葦など茂るその縁に群生しています。まだ咲き始め。
トウダイグサ属なので杯状の総苞に1つの雄しべだけの雄花が複数と、1つの雌しべだけの雌花が一つある杯状花序です。
周辺の苞葉より濃い黄色をした腺体5つに囲まれて複数の雄しべが見えます。雄しべの数はけっこうバラつきがある感じ。花糸は先の方で2つに分かれている。
ところで画像の中心の花序からは雄しべが出ていますが、雌性先熟なのに雌しべの子房が出てもおらずどういうことなのかわかりません。
この杯状花序は苞葉5枚の部分につく花序なので、不稔ということだからなのかどうなのか・・・。
その周囲は苞葉3枚の部分につく花序ということになりますが、こちらも待機してる雄しべだけが見えてます。
(打消し線だらけになっていたので、この画像についての文章を書き直しました。)
けっこう昆虫たちに人気です。
葉はらせん状に互生ですが、
茎上部の方や小さな出始めの個体などでは互生の間隔が狭くて対生しているように見える部分もあるようでした。
茎の上部では側枝も出ていました。
写真ではまだ成長しきってないし、花が揃ってなくて疎ら感がありますが、なかなか目を引く存在です。
(追加画像)
だいぶ大きくなってきたので見てみましたが、3枚の中心の杯状花序から雌しべの子房が飛び出ています。
てっきり先日は雄しべだけあったので、3枚の苞葉時の花序も雌しべ自体退化して出てこないものと思ってましたが。
なぜにこの間みたときには雄しべが先に出ていたんだろうか?雌性先熟はどうなったのやら・・・。わけわからなくなりました。
一応、周囲の2枚の間の杯状花序からは雌しべが先に出ているようですが・・・。
ってよくみると、もっとも中心の5枚の杯状花序からも子房が出てます。
(追記: 3枚の苞葉の下だから5枚と思いこんでみましたが、よく見ると3枚?・・・3枚の下も3枚ということもあるのかなぁ。わかりません)
なんとなく子房の色は良くなく、萎れているようにも見えますが。
とりあえず、だいぶみな黄色く色づいて綺麗だったんですが、謎がのこりました。
以下さらに追加(5月上旬)
すっかり果実がたくさんになっています。
苞葉2枚の先に果実があります。
3枚の部分にも普通に果実がありました。
ここは3枚の部分だけに果実。
今回見た限りでは5枚部分に果実があるものはまったく見当たりませんでした。不稔ということなのだろうと思います。
どれにも果実がついてないもの。