ハマヒサカキ Eurya emarginata
海岸方面でよく植栽されているのを見かけますが、分布的には本州中部以南~或いは千葉県以南とされているようです。
植栽のものや自然発芽したようなものも含め目にするものはそう大きくないですが、常緑小高木なので5m以上にもなるようです。
雌雄異株でこの写真の花が雄花。花は俯き咲きますが下から覗くと雄しべが多数ごちゃごちゃっと見えます。
遠目には小さな花が集まって咲いてるな~と思う程度ですが、よく見るとなかなか可愛らしい花をしています。
こちらは雌花。中心に雌しべの3裂した柱頭が見えます。
雄花と比べると一回り二回り小さい花。
大きさの比較はこんな感じ。右側半分以上に写っているのが雄株の雄花。左の小振りの花が雌株の雌花。
葉は長さは3~4cm程度。革質で光沢があり枝に2列に並び互生しています。縁には鋸歯がありやや下側に巻いているのが特徴的。
一つ前の投稿のシロダモと同じように「花期」と「果期」が同じ(熟すのが一年後)なので、花と果実が同時に見られたりもします。
完熟前は色合いが少しカラフルですが、熟した果実は真っ黒です。
名前は浜に生えるヒサカキという意味です。ヒサカキは関東方面でサカキ(榊)の代わりに神事に用いられることがある植物。同じ仲間なのでやはり今時期ヒサカキも黒い果実をつけているのを見かけます。 そういえばヒサカキは花を撮ったことがなかったな~。
(追記)花も撮りました。(下の関連記事リンク)
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