イワレンゲ Orostachys malacophylla var. iwarenge
岩壁に育つベンケイソウ科の多肉植物。茨城県は北限にあたるようです。
写真は距離があり分かりづらいですが、写真中央付近の淡い緑色のものがそれです。花が咲いている中央のもの以外にも周辺に小さな個体が複数見られます。
ちょっと別の位置にも沢山花を咲かせている株がありました。
そんなわけでその名の通り岩に咲いていますが、その昔、茅葺屋根の家が多数あった時代には屋根の上によく見られたという話も聞きます。
そんなこんなで、高い位置のものでは花がよく見えませんので、ここからは公園内の植栽。
円錐状の花序にびっしりと花がつき塔のように伸びています。
裂開前の葯の色が黄色っぽいのが特徴の一つのようです。
下の方の花の方がよく開いていました。それように撮ってないのでトリミング画像ですが、後でまた撮りたいと思います(苦笑)
ベンケイソウ科に多い気がしますが、写真のものはすでに下部の葉が枯れているように、花を咲かせた株は枯れてしまいます。
地下茎で周辺に子株をつくり増えます。
昨年11月前半の写真も見てみると、こちらでは葉はほぼ枯れて(白くなって)いました。
名前の由来は、このハスの花のような葉姿からです。たしかにこれに色があればハスの花のようです。とはいえイワレンゲ属(Orostachys)に限らず、ベンケイソウ科にはこのような葉姿のものは多いですが。
記事の一番上の写真と同じ位置で昨年の写真。
花が咲いているものは昨年の方が花(塔)が多いですが、そのすぐ下のまるっこい石の上の株は昨年と比べると今年はだいぶ大きく育っているようです。
(追加画像)
もう一つ思ったような開き具合で撮れません。雌しべは5心皮が基本ですが4のものもたまにあるようでした。