不明のミゾソバ類 その1
湿地に咲いていて、おそらく1株しかない気がします。(普通のミゾソバもすぐ傍にはない)
特徴的なポイントは花の大きさや形、葉の形、小苞の腺毛、そして結実しない点です。
花はオオミゾソバのように大きく、花被裂片の先が細く尖ったような花の形。
色は2色に分かれ先端の紅色の部分が鮮やかで濃い。
花柄に腺毛があり、小苞にも腺毛が多数あります。その点はオオミゾソバとしてあげたものと同じようです。
葉は大きめで、はっきりとクビレがあります。
表面の毛がこれだけ離れた写真でもよく目立ちます。
裏面も毛が目立つ。
翼はあまり目立って大きいものはなく、葉身との間で一旦途切れている。
茎などのトゲもよく目立ちます。托葉鞘の表面に毛が生える。
全体に大きいしオオミゾソバに似た感じもありますが、翼の感じや花色が2色になっている点などが気になります。
オオミゾソバの変化(そもそも先日のものも典型的なものかは分からないですが)なのかもと考えたりもしますが、実際のところはよくわかりません。
(追加画像)
後日、果実はどんなだろうと思ってみてみると・・・、
どうも結実していないようです。全体に見まわしてみましたが、ひとつも結実したものは見当たりませんでした。
交雑種だからなのかはよくわかりませんが、周辺に同じものがないことからはやはり特殊なものなのかも。
そういえば花後の花被に中身がなさそう。
おそらく、一旦は花被が閉じて結実するかのように残っているものの、結実せずに早期に落ちてしまうので、普通のミゾソバのように花序が球状にならず花数が少なく見える。
定規のレンズからの距離感は適当ですが、花径は7~8mmで大きい。
色合いもよく可愛らしい花なのですが、そんなわけで結実していないのでなかなか増えることはなさそうです・・・。
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