コウヤボウキ Pertya scandens
林などに見かけるキク科の花。
草(草本)のような姿ではありますが、落葉低木の木本。
枝先に咲く花(頭花)は複数の筒状花のみで構成されています。筒状花の裂片は細く先はくるりと反り返っています。冠毛が混じって見えているためごちゃごちゃした感じですが。
蕾の様子。まだこれからが花期のピークです。
全体像はこのような感じでよく枝分かれし、枝は枝垂れています。
2年枝(前年からの枝)につく葉は、輪生するようです。そこに着目して写真を撮っていませんが、下の方に写っている枝や葉がそれだろうと思います。
それらに覆いかぶさるように育っている枝が本年枝で、花はその枝に咲きます。
その本年枝の葉。葉は互生し卵形で縁には鋸歯があり、両面とも伏毛が密生しています。葉柄はごくごく短く無いように見える。
フラッシュで光ってしまいましたが、総苞の様子。花柄もほぼ無いような感じ。
枝垂れて咲く花というのはなんとも趣があっていいな~と思います。派手さはないもののこの時期の林内などではとても印象的です。
名前の由来は、むかし高野山で弘法大師が、物を作って売ったり利用できる竹を植えることを禁じたため、この植物を束ねて箒にした・・・と言われているようです。
なんともストイックな話です(笑)
(追加画像)
(これを含めて下2枚とも2017年3月) 綿毛状態
痩果にも毛が生えている。
写真に上手く撮れないですが、点々とついた冬芽が遠目に水玉模様のように見えて印象的でした。
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