オオケタデ Persicaria orientalis
これまで他所の家の庭などに植えられたものを遠目に見たことはありましたが、河原に一株だけ生えていたので、まじまじと見ることが出来ました。
一つの花は花径6mm程度でした。花穂は開いている花も多くそうでないものも含めとても色鮮やか。
大きな葉は幅があり卵型なので、花序の様子が似た他の仲間とは花が咲く前から違う雰囲気があります。
因みに草丈も大きく、写真のものは1m程度でしたが、2m近くにも育ちます。
基部は少し巻いていて心形のように見え、ヒレ状に葉柄に少し流れている。
因みに巻いている部分を開くと円形のようになるようでした。
托葉鞘の上部はめくれるように少し葉状になる面白い形。
茎など全体に柔らかい毛が生えてはいますが、印象はあまり強くもないので別名オオベニタデの方が合っているのかもなんて実際に間近で見て思ったりしました。
河口付近の河原では、思いもかけないものが流れついて花を咲かせているときがありますが、この花もなんらかの偶然が重なって辿り着いたのだろうと思います。(辿り着くもので一番多いのはゴミなのですが。)
もともとこういう場所が合うわけでない植物はやがて水量が変化し浸水したときに対応できないこともあるとは思いますが、花が咲く前から気になっていたので、まさに一所懸命に咲いた花、見ることが出来たのはよかったな~と思ったのでした。
(追加画像)
(2017年8月中旬)