ママコノシリヌグイ Persicaria senticosa
道端や河原などやや湿った草地などに咲くタデ科の花。
長い花茎を伸ばし先の方に花は球形に集まってついています。
葉は三角状で仲間のイシミカワに似ています。こちらは心形になった葉の縁に葉柄がつくという点が違います。(そもそも花はずいぶん違いますが)
茎だけでなく葉の裏の主脈上に刺があります。
このあたりが名前の由来になっているのですが、差別と虐待が由来って・・・酷い名前のついた花の中でもダントツに酷い命名だと思います。
托葉鞘の上部の葉状部分は腎円形で。似た花が多数ありますがこのあたりに特徴がけっこう出ていることが多いです。
果実(痩果)の様子。写真だと判りづらいですが、丸みのある三角錐のような形でした。
そんなわけで名前については残念なのですが、普通に見て可愛い花です。
残念ついでに、身近な環境においての話になりますが、花を見かける場所がここ何年かの間に整地されてしまい、ほとんど見かけなくなった花でもあります。田舎といえど少しずつ、けど確実に変化しているようです。
(追加画像)
すでに書きました通り、なかなか見かけなくなった花なのですが、今年見た場所は河原だった為、予想はしてましたが増水時に消えてしまいました・・・あ~あ、と思っていたら別の場所で見つけました。普通のだけでなく、斑入りのママコノシリヌグイまでありました。
托葉鞘の葉状部分も斑入り。
枝によっては全体が斑入りで黄色になった葉も。
斑入りタイプはもしかしたら通常より弱いかもしれませんが、通常のものもあったし場所的にはしばらく生えていられそうな場所なので、見つけられてちょっとほっとしました。
(2017年8月上旬)
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