ヘビイチゴとヤブヘビイチゴ
ヘビイチゴ Potentilla hebiichigo
ヤブヘビイチゴ Potentilla indica
似た花同士でもあり、ここでは比較しつつ載せてみることに。
ヘビイチゴの花です。片方に「ヤブ」と付くのでこちらは日当たりがいい場所に育つと思ってしまいますが、日陰にも見られます。(反対にヤブヘビイチゴが日当たりのいい場所にあることも。)
全体にヤブヘビイチゴより小さいのですが、花も1.5cm程度までと小さめです。
ヤブヘビイチゴの花です。こちらは2.0cmくらいと大きめの花です。キジムシロ属(Potentilla)の花は全く同じではないにしても、皆似ているので葉などその他の様子が見分けポイントになることが多いです。
ヘビイチゴの葉の特徴は丸みがある点。特に頂小葉の先が尖らない点がヤブヘビイチゴと見分けやすいと思います。
また、色は若草色というのか、明るい緑色をしていることが多いようです。
葉の大きさ自体もヤブヘビイチゴよりコンパクトで小さい。
こちらもヘビイチゴの葉ですが、側小葉が深く切れ込み5小葉に見えるときがあります。ヤブヘビイチゴもたまに切れ込みがあるものがありますが、ヘビイチゴの方がこういう葉を見かけることは多いです。
ヤブヘビイチゴの葉は、小葉の先が尖るような形をしています。うまく表現できませんが、羽のような感じがします。
色もヘビイチゴの葉より濃い緑をしていることが多く、葉の大きさは株内でバラつきますが平均的に育った葉でヘビイチゴの倍ほどあることが多いです。環境によってはさらに大きな葉を持っている場合もあります。
ヘビイチゴの果実(偽果)は同じように普通に育ったものでは、やはりヤブヘビイチゴより小振りです。大きさの比較は環境により差があるので、ポイントとしては痩果(つぶつぶ)と痩果の間が白っぽいことと、痩果の表面が凸凹して艶がないことになります。
こちらがヤブヘビイチゴよりの偽果ですが、痩果(つぶつぶ)の間も赤い色をしていて、痩果表面に艶があります。
両者が近くに生え、比べられるようなら大きさも比較しやすいですし、光沢の差もわかりやすいと思います。
一応画像を一枚に並べてみましたが。左列がヘビイチゴで右列がヤブヘビイチゴです。
(果実の光沢や葉の様子の比較用なので、大きさの比較には適してない画像です。)
「ヘビ」と付くので印象が微妙になりますが、どちらも花も赤い実も可愛らしい野草だな~と思います。
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