アレチノギクとオオアレチノギク
アレチノギク Conyza bonariensis
5月から咲き始める道端に咲く花で、どこでも見かけそうで意外と家のある農業地帯では少なく、街中やアスファルトの道沿いに見かけることが多いシティー派?な植物です。
オオアレチノギク Conyza sumatrensis
一方オオアレチノギクは8月くらいから花が咲き始めます(追記:6月にもチラホラみられました(2017))。花自体はむしろ小さいのですが、草丈は育てば2m近くにもなる植物です。こちらはどこでも見られます。
アレチノギク。
舌状花は短いため見えません、中心には黄色の筒状花が複数見えます。総苞を含めた花の形はどっしりと太い感じがあります。
オオアレチノギク。
同じく舌状花は見えず、白っぽい筒状花が中心にあるのが見えます。全体の形はアレチノギクと比べると小さく、舌状花がないヒメムカシヨモギといった感じ。
アレチノギク。
次々に綿毛が飛ばずにこうして一斉にまん丸な綿毛姿になっている様子をよく見かけます。目玉のような感じもしますが意外と可愛らしい。
オオアレチノギク。
冠毛の色がちょっと渋いです。じっと見ているとそれもまたいいのかも?って気がしてきましたが、やっぱりそうでもないかもしれません(笑)
アレチノギク。
側枝が写真のようにかなり伸びる特徴があります。こうなってくるとちょっと不格好になってしまいますが、基本の草丈が小さいのでこうして伸びることで夏以降、他の背の高い草たちに負けないための知恵というか手段なのかなって気がします。
オオアレチノギク。
こちらは夏までじっくりと成長し十分に高くなったところで、花を咲かせるというタイプです。側枝も十分に伸びていますが、あくまでメインは中心の茎。
というわけで似た印象の花同士ですが、よく見るとそれぞれ個性があり面白いと思うのでした。
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