マユハケオモト Haemanthus albiflos
秋に花を咲かせるキジカクシ科の非耐寒性常緑植物で、鉢植えなどで育てられる園芸植物。
葉の雰囲気がキジカクシ科の「万年青(オモト )」に似ていることと、花の様子を「眉刷毛」と見立てたのが名前の由来。
(2018年9月下旬)
葉の様子のいい写真がないですが、全体の様子。
今シーズンは花は咲きましたが、葉先が枯れたり、表面の状態もよくありません。
花茎の先に散形花序を出し、白色の小花を密にたくさん咲かせます。
小花の花冠裂片は6深裂。雄しべも同数で6本、雌しべは先端が2岐。
白色で少し淡緑色の筋が入る総苞片があり、数は一定かわかりませんが、写真のものは8枚でした。縁には開出する短毛が少しあるのが見えます。
花が咲き進んでいくと総苞片は自然に開いてきますが、少しめくって中の様子をみると、緑色の子房部と小花柄が見えました。
総苞片が開いてきている様子。
花茎はやや扁平で太く、柄は有毛。
長さは短いこともありますが、10~20cm程度。
葉表の様子。
葉裏の様子。
両面とも毛が散生。オモトのような光沢のある革質の葉ではない。
葉の縁にやや目立つ開出毛。
葉は両サイド(2列)に出る。
葉の基部は鞘状になり、花茎はその間から葉と対の位置から伸びている。
花茎の内側に見える葉状のものが何であるかはわかりませんでした。
よく育ったものでは、葉鞘が重なり丸々と太っている。
周囲には地下茎で子株がよくできます。
(2018年11月下旬、果実の様子、2枚)
橙赤色の液果。総苞片が比較的色褪せず残っている。
花の数に対して、あまり数がないのは、もともと一つの株から増えたものしかないからなのかも?よくわかりませんが。
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(12月下旬、たくさん出来た果実、以下2枚)
今シーズンはどういうわけかたくさんの果実を付けてくれました。
株の充実具合なのか、受粉状態が良かったのか。同一株しかないということは無関係だったようです。
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