ツルニチニチソウ Vinca major
庭などに植えられる常緑のつる性植物の花。
なにかに絡んで伸びるタイプではなく広がるタイプで、グランドカバーなどに用いられます。地下茎でよく増えます。
葉が斑入りのものもあり、葉が茂る夏場などはこちらの方が印象が重たくならず、よく植えられています。
花冠裂片は5枚。風車のような形。
対生する葉の片方の葉腋に花が付きます。
花径は5~6cm。
目立ちませんが低い副花冠があり、内側の密生した毛の奥に葯が見えます。5つの葯が集まっていて、雌しべはその奥にあります。蝶や蛾といった口器の長い昆虫専門の花のようです。でも、蝶などがこの花に来ている様子は見た記憶がないような・・・と思い、画像検索すると蝶が来訪しているものがあったので、来ることは来るようです。
また、果実も出来るようですが、気にしたことがありませんでした。完全に盲点になっていたので今後気を付けてみようと思います。
花冠の筒部が長く、萼裂片は線状披針形で縁に毛があります。裂片基部よりには小さな突起状の小片が一対ありました。
花冠の筒部の内部には長い花柱が伸び、萼のわずかに膨らんだ部分に子房があります。
葉は卵形で対生する。
下部の方に付く葉は円形に近い。
全縁ですが短毛があります。葉の表面は僅かに毛があるように見えますがほぼ無毛。
葉柄の縁に毛があり、茎は上部の方で有毛。
また、葉柄の中間にも萼裂片にあったような突起状の小片が一対が見られました。これはなんなんだろう?
葉裏もほぼ無毛です。
(5月下旬、若い果実の様子、2枚)
よく探すと見つかりましたが、果実を付けているものはかなり少ないです。
2個の細長い果実が付いていました。現状は2cmほど。
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