不明のグミ(ロシアンオリーブと呼ばれているものと思われるもの)
海岸で咲いていたグミ科の花。
昨年、花の様子が分かる前にアキグミの記事内にタイプBとして載せていたものなのですが、春になり花の様子が確認でき、はっきりアキグミでないことがわかりました。
どうやら、ロシアンオリーブ(或いはヤナギバグミなど)と呼ばれているものと思うのですが、ロシアンオリーブの学名とされるElaeagnus angustifolia(Ylistではホソグミ)で画像検索すると、出てくる花も果実も一致しないようで、不明のグミということにしました。
花色が黄色っぽいです。
アキグミも後半の花色は黄色っぽくなりますが、こちらは蕾の段階からすでに黄色っぽい色をしています。
学名検索で見るとE. angustifoliaの花は、萼の外側が白色で、内側(主に裂片あたり)が黄色という花色をしていて、見た目に違います。
なので、ロシアンオリーブと呼ばれているものの学名はElaeagnus angustifolia ではないと思うのですが、となるとこのロシアンオリーブと呼ばれているものは一体なんなのか、不明です。
正面からの花の大きさ。8mmくらい。
筒部の長さ。4mmくらいしかなく、同時期に咲いているアキグミより短め。
芳香はグミ属らしく強いです。
横から見た花序の様子。
葉表。
葉裏の様子。
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(ここから以前、アキグミの記事に載せていた画像などです。(2017年秋)
果実はあまり見られず、状態がいいものもありませんでした。
先に花の様子がE. angustifoliaとは違うとは書きましたが、果実の様子も学名で検索して出てくるものは、楕円形をしていて(鱗状毛があるのかも不明)見た目がこれまたかなり違います。
状態がよくないですが、一応果実の大きさ。7mmあるかないか。
当時、どうもアキグミとは表面の鱗状毛の大きさも密度も違うな~と思っていたのですが、学名でなくカタカナ「ロシアンオリーブ」で画像検索すると果実の充実度の差はさておき、似たような感じの画像も見つけられました。やはりこれはそのロシアンオリーブと呼ばれるものなのだろうと思います。
樹高は2mくらいで、枝も多くよく茂っていました。
葉は全体に長枝に付くものも短枝につくものも細い。
葉の質感は薄い。
葉先は尖り気味のものや、丸いものがありました。
長さは写真のもので5cmくらい。
幅は1.5cmくらい。
葉表の鱗状毛。けっこう密度が高め。
葉裏の様子。褐色の鱗状毛はあるものの淡くて目立たない。
葉柄や枝の様子。
短枝の先が尖っていて、トゲになりそうなもの。
トゲになっているもの。
たくさんあるわけでもなく探せば見つかるという程度。
とりあえず、花を見ることが出来てアキグミでないことがわかったのは良かったのですが、「ロシアンオリーブ」と呼ばれているものがなんなのか、学名検索で出てくる画像とは花も果実も違うので、あらたな謎になりました。
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