ヤマグワ Morus australis
けっこうあちらこちらで目にするクワ科の落葉高木の花。
雌雄異株ですが、同株のものもあります。
低木サイズをよく見かけますが、写真のものは5mはありそうな大きなもの。
雄花は雄しべ4つで、紅紫色を帯びた花被片に花糸がくるまれているような感じ。
花被片や花序の軸に縮れたような毛が生えているようです。
雄花花序は短めだったもので1.5cmくらいでしたが、
長めだったものでは3cmくらいありました。
いっぽう雌花の様子。
同属のマグワと比べると花柱が長いという特徴があります。
花被片らしきが一見見当たりませんが、子房を包んでいるようです。
柱頭は2岐している。
雌花花序は写真のもので長さ1cmくらいでした。
こちらの写真は雌雄同株のもの。
写真でもわかるように枝の先の方には雌花花序、枝の基部よりになると雄花花序が出ている。
切れ込みのない葉。
5つに切れ込みのある葉。
不規則な葉。
いずれも花期に見られる若葉ですが、葉の切れ込み具合は様々。
葉脈に開出する毛が見えます。
株元の様子。株立ちになっているもの。
縦に不規則に割れている。
少し上部の幹の様子。
(2017年5月下旬)
果実期は6月くらい。
(2016年5月下旬)
初めは赤色。花柱が長く残っています。
(2016年6月上旬)
熟すと黒くなります。果実は食べられますが、この頃に食べると甘いです。